夏に赤ちゃんや子供が風邪をひいてしまうと、真っ先に疑うのはヘルパンギーナですよね。
ヘルパンギーナの症状だけど発疹(湿疹)もでているみたいだし、本当にヘルパンギーナ?と思ったら、症状や対処法を参考にしてみて下さい。
今回は赤ちゃんや小さな子供がヘルパンギーナに感染したかも、発疹(湿疹)ができたときの対処法、よく似た症状についてまとめてみました。
この記事では湿疹も含めて発疹と表記しますが、発疹と湿疹の違いを簡単にご説明しておきます。
- 発疹
- 湿疹
皮膚に現れる症状の全般を指す言葉です。湿疹も蕁麻疹(じんましん)皮膚炎や汗疹(あせも)なんかも発疹に含まれます。皮膚の異常をおおざっぱに表現した感じになります。
発疹に含まれるもので、赤くてかゆみのある発疹を湿疹と呼びます。
ヘルパンギーナに感染したかも?発疹がでることもある?
まずはヘルパンギーナの特徴を確認しましょう。
- 38度~40度の高熱が急にでた
- 喉の痛みや炎症
- 口の中に口内炎や水疱
赤ちゃんですと、これらに加え
- よだれ
- 不機嫌(泣いたりぐずったり)
ヘルパンギーナの症状に発疹はありません。
ですが。。。
ヘルパンギーナに発疹はおこるのか?
ヘルパンギーナにかかると発疹がでるという話は少ないですが、無いわけではありません。
子供が発熱をおこすと、血流が増えることになるのですが、発熱が治まっても血流はすぐには治まりません。
したがって、皮膚に赤みがでてしまったり、皮膚にかゆみがでてしまったり、こういった症状がでることがあります。
ヘルパンギーナに限らず、発熱と血流の関係で発疹がおこることがあるのです。
また、時期的にも重なる、手足口病も疑わなければいけません。
ヘルパンギーナと手足口病の違いは
手足口病の症状をまとめますと
- 熱が出たとしても38度以下の微熱
- 手、足、口の水溶性発疹
ヘルパンギーナと時期的にも重なり症状が非常によく似ています。熱と発疹の箇所などで判断は絶対にしてはいけません。ここは重要なのでもう少し詳しく説明します。
ヘルパンギーナと手足口病の併発がある
時期的にも年齢的にも、ヘルパンギーナと手足口病は重なり、症状もとてもよく似ています。
また、どちらもウイルス性の感染症なので夏場は小さな子どもたちのあいだで流行してしまいます。
まだ免疫機能が未発達の小さな子供たちは、このヘルパンギーナと手足口病の両方が同時に感染する、併発の可能性もあるのです。
こうなってくると素人の判断では難しいので、ヘルパンギーナの症状に発疹が加わっている場合は、すぐに医師の診断を受けましょう。
ヘルパンギーナの発疹と突発性発疹との違いは
もうひとつ、ヘルパンギーナと間違えやすい発疹に、突発性発疹があります。
- 生後6ヶ月から1歳ぐらいに発症することが多い
- 40度近い高熱
- 全身に発疹
このようにヘルパンギーナと症状が非常によく似ているのです。
明確な違いは、口の中の口内炎や水疱の有無ぐらいでしょう。
しかし、口内炎や水疱の有無でヘルパンギーナと突発性発疹を見分けることができても、手足口病または併発という可能性も考えられます。発熱に発疹が加われば、やはり医師の診断を受けるべきでしょう。
まとめ
今回の記事をまとめてみますと
ヘルパンギーナにかかっても発疹はおこることがあります。
ただ、ヘルパンギーナにかかわらず発熱と血流の関係でも発疹はおこることがあります。
ヘルパンギーナの症状に発疹がおこっていれば、手足口病も疑わなければなりません。
また、ヘルパンギーナと手足口病は時期も年齢も重なるため、同時に併発する可能性も十分にあります。
最良の結論は、ヘルパンギーナの症状に発疹が加われば、すぐに医師の診断を受けましょう。
発熱+発疹=医者このように覚えておきましょう。