ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナとは発熱や口腔粘膜に水疱性の発疹をおこす急性のウイルス性咽頭炎で、5歳以下の子供や乳幼児を中心に夏季に流行する夏風邪の代表格です。

多くはエンテロウイルスに起因しそれに属するコクサッキーウイルスやエコーウイルスで発症します。ヘルパンギーナを発症させるウイルスは複数存在するため、ひと夏の間に何度もかかってしまう危険があります。

夏風邪の代表格とされるように、5月頃から西日本から出現し、7月頃に感染がピークに向かいます。10月頃にはほとんど見られなくなり、夏季特有のウイルス感染症です。

ヘルパンギーナとは造語なのですが、ラテン語でangina(扁桃炎)にギリシャ語で(這う)を組み合わせたもので「水疱が喉の奥に這うように出来ている様」から由来しています。

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ヘルパンギーナの症状

    • ヘルパンギーナの代表的な症状は口腔内を中心に水泡や炎症をおこす点です。
    • その他の症状では、発熱(38度程、重症化すると40度近い高熱を発症する怖いケースも)
    • 口の中の口内炎、水疱や水疱が破れてしまった後のただれ
    • 喉の痛みや口蓋垂の炎症
    • 高熱による関節の痛み
    • 発熱に伴う熱性痙攣

このあたりがヘルパンギーナの主な症状となります。

「発熱。口内炎や水疱。喉の奥の痛みや炎症」主な特徴はこの3つですが、咳や鼻水といった風邪特有の症状が無い場合はヘルパンギーナの可能性が高いです。

大人もヘルパンギーナに感染する。感染後は重症化するケースも

ヘルパンギーナの罹患者は、5歳以下の子供が全体の9割を占めますがエンテロウイルスは子供だけが感染するウイルスではありません。

主な症状は子供の場合と変わりませんが、大人が感染すると39度以上の高熱や、高熱がより長引く傾向があります。

大人がヘルパンギーナにかかる場合、夏の暑さによる疲労、ストレスにより免疫力が低下している場合がほとんどです。

またヘルパンギーナを発症している子供を看病していた親にも感染するケースが多いようです。

ヘルパンギーナを予防するには

大人がヘルパンギーナを予防するケースは、看病している子供からの二次感染を防ぐことが目的となります。

感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスによる空気感染はマスクで防ぎましょう。

また、感染者が乳幼児であれば、おむつ交換などで接触感染、糞口感染といった内容物や便からもウイルスによる感染の危険があります。手袋の着用や手洗いうがい目薬などもこまめに行いましょう。

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ヘルパンギーナはいつまでうつる?

ヘルパンギーナの怖いところで、うつる期間は約一ヶ月です。
感染→潜伏期間→発症→回復
おおまかにこのような経過を辿るのですが

潜伏期間は2日~5日あります。
ウイルスに感染しても自覚症状はほとんどなく発症してから感染が発覚または自覚します。

発症 2日~5日
初期症状は、喉の痛みや口内炎、突然の発熱です。

回復から二次感染期間 発症から3週間
ここが最も重要なのですが発症から症状が治まっても完治はしていません。

エンテロウイルスは2週間から3週間程、便から排出されるため、二次感染の可能性はまだここでも注意する必要があります。

ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナはエンテロウイルス群による感染症。いわゆる夏風邪と呼ばれるものですが、残念ながら今現在では予防となる抗ウイルス剤やワクチンなどはありません。

したがって予防接種なども行うことが出来ません。その為ヘルパンギーナの治療には決まった治療方法は無く、対症治療を行うしかありません。
対症治療とは症状に合わせた治療を行うことをいいます。

ヘルパンギーナの治療の基本は、まず高熱を発症することから安静に過ごすこととなります。
そして、高熱による脱水症状を防ぐためには水分補給をこまめに行う必要があります。
ヘルパンギーナの症状による口内炎や喉の炎症により、酸味の強い果実ジュースなどは飲みづらいかと思います。そのような場合はスポーツドリンクのようなものを代用すると良いでしょう。

口内炎や喉の炎症など口内の不調は安静にしていれば一週間程度で回復することでしょう。
発熱に関しては、2~5日程度で徐々に下がりますが、下がらないようであれば髄膜炎等の合併症の可能性があるため、必ず医師の診断を受けましょう。

さいごに

この記事を読んでいるのであれば、ご自分に夏風邪の症状があるか、お子様に夏風邪の症状があるのかもしれません。

ヘルパンギーナは乳幼児がかかりやすい怖い病気です、またその症状が大人に飛び火し重症化するケースが多いです。

日頃から子供の些細な変化を見逃さず、夏バテ等とたかをくくって疑うのではなく医師の診断を受けましょう。

またヘルパンギーナやエンテロウイルスと耳に入れば、ご自分や他人に感染するということも必ず頭に入れて対処しましょう。

さいごになりますが、日頃から予防対策として手洗いやうがいを季節に関わらず行いましょう。

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