みなさんはパンを食べる時に何か塗って食べますか?

我が家ではマーガリンからバターに変えて数年が経ちました。

マーガリンの方が植物性なのでヘルシーなイメージがあったのですが、トランス脂肪酸の存在を知ったのですぐに変えることに決めました。

私たち日本人のバターとマーガリンの1世帯当たりの消費量は

  • バター 499g
  • マーガリン 1255g

まだまだ、マーガリンの方が多数派のようですね、でもトランス脂肪酸を詳しく知ってしまうとバターに変えたくなると思いますよ。

では、トランス脂肪酸を詳しくみていきましょう。

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トランス脂肪酸とは


不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があるそうです。

分子構造を説明されてもピンときませんよね?

わかりやすく大雑把に説明しますと、常温で液体の植物油や魚油から油脂を製造する加工技術である「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成されます。

つまり、自然に存在するものではなく、水素添加によって人工的に作った油なのです。

トランス脂肪酸が体に悪い理由


まず根拠は、米食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸を、2018年6月までに食品添加物から全廃すると発表しています。

FDAは研究し続けた結果、「安全とは認められない」と結論づけ、トランス脂肪酸を禁止することにより、「心臓病を減らし、年間数千件の命に関わるような心臓発作を防ぐことができる」と発表しているのです。

アメリカではトランス脂肪酸を「食べるプラスチック」「狂った油」と呼ぶそうです。

トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまいます。

長期的に摂取するリスクはこんなものがあります。

  • 動脈硬化
  • 心臓病
  • 免疫機能の低下
  • アレルギー
  • 認知機能の低下
  • 肥満、メタボリックシンドローム

アメリカでは、身体に悪いことが発表されていますが、私たちの日本ではまだトランス脂肪酸について、目標量の基準すら定められていません。

私たち日本人は、自分自身でトランス脂肪酸から身を守らなければなりません、具体的にトランス脂肪酸が含まれている物をみていきましょう。

トランス脂肪酸が使われているもの


トランス脂肪酸は例えば以下のような食品に含まれていることが多いです。

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、食用植物油
食用調合油、ヘット、ラード、イーストドーナツ、クロワッサン
菓子パイ、ケーキ類、ビスケット、クッキー、スナック菓子、マヨネーズ

商品の原材料名にこのような表示があれば使われていると思って下さい。

  • マーガリン
  • ショートニング
  • ファットスプレッド
  • 植物性油脂、植物油、植物油脂
  • 加工油脂
  • パーム油

ファストフード店のハンバーガー、ポテト、ナゲット、ドーナツなどは、特にトランス脂肪酸が多くて有名です。

トランス脂肪酸は身体に悪いことがわかっていても使われるのは、油の中でも圧倒的に低コストが理由なのです。

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日本人のトランス脂肪酸の摂取量


世界保健機関(WHO)では「トランス脂肪酸は総エネルギー摂取量の1%未満」を基に日本人でトランス脂肪酸の目標量を計算すると「2g未満/日」になるそうです。

栄養調査報告をもとに計算すると、日本人が現在摂取していると推測されるトランス脂肪酸の量は、平均的な摂取量は「0.92~0.96g/日」

あくまで平均値ですが、日本人はトランス脂肪酸の1日2g未満を満たしていることは少し安心できる点でしょう。

ですが、あくまで平均値なので油断はできません。食の欧米化ともいわれ、私たち日本人の食生活は大きく変わってきています。

和食を1週間続けて食べることなどありますか?

忙しさのあまりにファストフードで済ませてしまうこともあるかと思います。若い世代ほどその傾向が多くなりそうなので注意が必要です。

トランス脂肪酸に規制のある国


海外のトランス脂肪酸について規制の状況をみてみましょう。

トランス脂肪酸については、含有量の規制をしている国と、表示の義務付けをしている国があります。

含有量を制限している国

  • デンマーク
  • スイス
  • ニューヨーク市(国ではないですが)

表示を義務付けている国

  • カナダ
  • アメリカ
  • ブラジル
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • インド

私たちの日本では、表示の義務化もされません。驚きなのは同じアジアの中国や韓国ですら表示義務があるのです。

さいごに


トランス脂肪酸を知ってみてどうでしたか?

マーガリンからバターに変えようと思ったのではないでしょうか?

ただ、通常のマーガリンですと100gあたり15gのトランス脂肪酸が入っていますが、保有量の少ないものもあるので調べてみると良いでしょう。

また、バターにもトランス脂肪酸が含まれているという人がいますが、半分は正解で半分は間違っています。

天然のトランス脂肪酸と人工的に作ったトランス脂肪酸との違いがあります。

私たちが避けたいのは、人工的に作ったトランス脂肪酸なのです。

そもそも、効率よく経済的に安く作ろうとすると結果的にトランス脂肪酸になってしまい、安定しない不飽和脂肪酸を水素添加で日持ちする飽和脂肪酸に変える際に、一部がトランス脂肪酸になってしまうのです。

低コストや保存性を求めた結果、危険なトランス脂肪酸が出来上がっているのです。

2018年にはアメリカでトランス脂肪酸が全面禁止になるそうですが、おそらく似たような低コストな添加物に変わるだけでしょう。

食品添加物というものは知れば知るほど、消費者よりも認可する国や製造するメーカーにとっての都合が優先され、安全と危険の基準が私たちの考えとは違います。

私たちの安全は「長期にわたって健康被害を起こさない」ですが、認可する国や製造するメーカーは「直ちに健康被害が起こらなければいい」なのです。

消費者の30年後の健康など考えてませんし、危険性が見直されれば低コストな代替品に変えるだけなのです。

私たち消費者は「食の健康」を意識するのであれば、できる限り知ることで、危険なものは避けるしか方法がないのです。

私が避けたい添加物はトランス脂肪酸だけではありません、続いて人工甘味料もみていきましょう。

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