アセスルファムkとは、日本では2000年に認可された比較的あたらしい人工甘味料です。
まだ20年と経っていませんが、低コストな為にいろいろなものに使われています。
- 清涼飲料水
- アルコール飲料
- ガムや飴などお菓子全般
人工甘味料の気になる血糖値なのですが、基本的には血糖値の上昇は起こりません。
ですが、糖尿病へのリスクは増えるのであまりおすすめしません。
なぜ人工甘味料は血糖値は上がらないのに、糖尿病になりやすくなるのか、矛盾しているようですが理由があるのです。
人工甘味料で血糖値は上がらない
人工甘味料で代表的なものは以下の3つです。
- アスパルテーム
- アセスルファムk(カリウム)
- スクラロース
これらの人工甘味料は砂糖の数百倍の甘みを持っています、アスパルテームとアセスルファムkは200倍、スクラロースは600倍です。
砂糖よりも僅かな量で甘みを加えることが出来るので、砂糖より低コストになるメリットがあります。
製造メーカーも低コストになり、私たち消費者も安価になるのでコスト面では砂糖の代替品として極めて優秀です。
それに加えて、これらの人工甘味料はカロリーがゼロという圧倒的なメリットを持っています。
例えば、コーラ500mlであれば200kcalぐらいになりますが、人工甘味料のダイエットコーラであればカロリーがゼロにすることができます。
コーラの角砂糖10個ぐらいを人工甘味料に変えることによって、カロリーゼロ糖質ゼロにできるのです。
糖質もゼロなので血糖値は上がりません、ですがここに大きな落とし穴があるのです。
人工甘味料でもインスリンが分泌する
まず、インスリンを簡単に説明します。
自動車を走らせるにはガソリンを燃料にしますよね、私たちの身体では血液中のブドウ糖を燃料にして活動しています。
ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物、イモ類やお菓子の糖分にも含まれています。
ブドウ糖が血液から全身に運ばれることでエネルギーになり、私たちの脳や筋肉、内臓が動いて生命が活動される仕組みになっているのです。
この血液中のブドウ糖は、「血糖」と呼ばれ、血糖の量は食事をすると増え、1時間~2時間をピークに減っていきます。
健康な人の体内では変動する血糖がコントロールされ、いつも一定の範囲で保たれています。その血糖のコントロールこそがインスリンというホルモンにあります。
インスリンは、食事によって血糖値が上がると、すい臓から分泌されます、インスリンの働きによって臓器は血糖をとり込んでエネルギーとして変換されたり、蓄えたりします。
また、蓄えたりタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりもします。食後に増加した血糖はインスリンによって速やかに処理され一定量に保たれるのです。
大雑把にいうと、血糖値が上がるとインスリンが働き、エネルギーに変換されたり蓄えたりすることで、血糖値を下げ一定に保つのです。
ですが、人工甘味料の場合は、変換させるブドウ糖が無いにもかかわらず、インスリンが分泌されてしまうのです。
脳が人工甘味料の甘みを砂糖の糖質と勘違いしてしまうのです。
人工甘味料は血糖値が下がりにくくなる
人工甘味料は血糖値が下がりにくくなるという研究結果がでており、有名なイギリスの科学雑誌にも研究結果や論文が2014年に載っているという事実があるのです。
インスリンが分泌されているのに、血糖値が下がりにくくなるという矛盾した状態ですが、インスリン受容体がブドウ糖を受け入れなければ、ブドウ糖の行き場がなくなり血液中を巡って排出されるだけになってしまいます。
本来自然界に存在しない異物なので、私たちの身体もうまく扱えてないのです。その結果、免疫システムに異常が生じてインスリンが効かない体質、いわゆる糖尿病になってしまうのです。
人工甘味料は糖質が無いのに糖尿病のリスクもありますが、カロリーが無いのに太りやすくなるリスクもあります。
さいごに
人工甘味料とは、知れば知るほど不思議な存在で、使用することのメリットは低コストなのでしょうが、デメリットは健康被害になるかもしれません。
もちろんですが、国が認可したものを製造メーカーは使用しているので「安全性は確か」なのでしょう。
ですが、アセスルファムkやスクラロースは認可されたのが比較的あたらしい人工甘味料で、まだ20年と経ってないのです。
私は、人工甘味料を否定するつもりはありません、でも出来る限り避けておこうという結論です、もちろん理由があります。
引き続き理由を知り、あなた自身で判断してみて下さい。