夏に気を付けたい食中毒に、セレウス菌と呼ばれる細菌が原因の食中毒があります。

あまり聞き慣れない食中毒ですが、過去には国内でも死亡例もあるほど強力な食中毒です。

食中毒の予防法は、「知る」ことが一番の予防に繋がります。今回は夏に起こることが多いセレウス菌による食中毒に焦点を当ててみていきましょう。

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セレウス菌は何処に潜んでいる?


セレウス菌は、河川や土の中など自然界に広く生息する細菌です。

それだけではまったくわからないので、原因となる食品をみていきましょう。
米、小麦、豆、野菜などの農作物や穀物を原料とする食品になります。

  • チャーハン
  • ピラフ
  • スパゲティー
  • 焼きそば

このあたりがセレウス菌による食中毒を引き起こしてしまった主な食品になります。私たちが日常的に食べるものばかりで余計に謎が深まってしまいましたね。

もう少しセレウス菌について知る必要がありますね。

セレウス菌の特徴


セレウス菌は食べ物の腐敗細菌として知られる菌で、腐敗細菌とは食品を腐敗させる菌になります。

細菌では珍しく熱に強いといった特徴を持っています。

このセレウス菌の芽胞(がほう)と呼ばれる菌の種のようなものが、栄養や温度などの条件が揃ってしまうと発芽し増殖してしまいます。

この芽胞が穀物などでセレウス菌として増殖し、食中毒を引き起こす原因になってしまうのです。同じようなタイプの食中毒にボツリヌス菌という食中毒や乳児の感染症を引き起こすものもあります、よかったらこちらも参考にどうぞ

はちみつによる食中毒。死亡例もあるので注意が必要

そして、このセレウス菌の食中毒は毒素型と呼ばれ、増殖する際に毒素を放ち、その毒素こそが食中毒の原因になるのです。

セレウス菌には2種類の型がある


2種類の型というと何故か、相撲の「雲龍型」と「不知火型」を思い浮かべてしまいましたが、そんなカッコイイ型ではありません。

下痢型」と「嘔吐型」です。どちらも嫌ですね。

下痢型 嘔吐型
毒素を作る場所 小腸 食品の中
潜伏期間 8時間~16時間 30分~6時間
主な症状 腹痛、下痢 吐き気、おう吐
原因食品 弁当、プリンなど チャーハン、ピラフ、焼きそば、スパゲティーなど
  • セレウス菌食中毒 嘔吐型
  • セレウス菌の嘔吐型の症状は、食後30分~6時間で嘔吐が起こります。腹痛や下痢が見られる場合もありますが、通常のセレウス菌の症状では発熱の症状が見られません。

    また、セレウス菌の嘔吐型の症状は、24時間未満に収まることがほとんどです。

    同じ毒素型で黄色ブドウ球菌による食中毒の症状ととても似ていると言われているので、参考にこちらもどうぞ

    食中毒によくある黄色ブドウ球菌。原因は毒素にあった!

  • セレウス菌食中毒 下痢型
  • セレウス菌の下痢型の症状は、食後6時間~15時間で、水のような下痢、腹痛が出現します。吐き気を伴うことがありますが、嘔吐や発熱はほとんどなく稀です。

    また、セレウス菌の下痢型の症状は24時間~数日と少し長引く傾向があります

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セレウス菌の食中毒の検査と治療法


セレウス菌の食中毒の検査は便を取り、その中にセレウス菌がいるかの検査になります。食中毒全般にいえることですが、お腹の調子が悪く、食あたりかなと思ったら内科を受診するのが最適です。

セレウス菌による食中毒の症状は、細菌性の食中毒の中では比較的に軽い部類なので、特別な治療を行わないことがほとんです。症状が重いようですと抗生物質を処方することもありますが極めて稀なケースです。

注意したいことは下痢や嘔吐による脱水症状です。飲んでも下からすぐに出るので飲みたくない気持ちもわかりますが、出せば出すほど症状は回復に向かっていきます

また、同じような理由で、下痢止めの薬は回復を遅らせる逆効果なので控えましょう。

セレウス菌による食中毒の予防

セレウス菌の食中毒の予防法は、食中毒予防の3原則と呼ばれる「付けない」「増やさない」「やっつける」が基本になります。食中毒予防の3原則の詳しい記事は下記のリンクを参考にしてみて下さい。

夏に気を付けたい食中毒はこの4つ

食べ物へのアプローチ一覧

  • 食材は常に新鮮なものを選び早く使用する。
  • 調理の際は十分に加熱する。
  • 調理した食品は、食べきることを意識し、保存は考えない。
  • 冷蔵庫に保存したことで安心しないこと。
  • 大量につくったチャーハンやスパゲティーなどを、翌日の再調理は避ける。

食中毒予防の3原則を動画で知る。1分半です!

さいごに


冒頭で少し触れたのですが、食中毒の一番の予防は「知る」ことですが、もうひとつあります。

それは「油断しない」ことです。

夏は食べ物が傷みやすく、早く食べないといけないことは誰でもわかっています。ですが油断から食中毒が起こることがひじょうに多いのです。

  • 前日に作ったチャーハンをフライパンに入ったまま放置していませんか?夏であれば翌日には危ないです。
  • 冷蔵庫に入ったドレッシングの賞味期限は大丈夫ですか?「冷蔵庫に入ってるから大丈夫」は油断ですよ。
  • 納豆はもともと発酵してるから賞味期限が少しぐらい過ぎてても大丈夫。こんな考えありませんか?

全て私自身にも当てはまることなので書いてみましたが、このような曖昧な自分の基準が「油断」になり食中毒を引き起こしてしまうので、もう一度、食中毒予防の3原則を見直し、怠ってないか確認しましょう。ご自身だけでなく家族の安全や健康にも繋がります。
食中毒や食あたりに関するまとめ

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