赤ちゃんに、はちみつを食べさせてはいけないって聞いたことありませんか?

私はまったく知りませんでした。冷蔵庫の中にあるはちみつの容器をみてみると。
「はちみつは生モノですから、一才未満の乳児には与えないでください」と確かに書いてありました。

その理由は、はちみつに含まれるボツリヌス菌の芽胞(がほう)と呼ばれる、菌の種みたいなものを摂取してしまうと、体内で増殖し、毒素を出してしまいボツリヌス症と呼ばれる感染症になってしまうのです。

ボツリヌス菌は食中毒ではよく聞くのでご存じかもしれません、今回はボツリヌス菌による食中毒と乳児のボツリヌス症についてまとめてみました。

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乳児に起こるボツリヌス症とは?


乳児によるボツリヌス症とは、1歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌の芽胞を摂取してしまい起こる感染症です。

ボツリヌス菌は、大人でも激しい症状を引き起こす、怖い食中毒の原因となる菌です。

ただ、食中毒症状を引き起こすのは、食べ物の中ですでに増殖した菌の摂取によるものなので、芽胞の摂取が原因で起こるボツリヌス症は食中毒とは区別して考えられます。

ボツリヌス症は、1歳未満の乳児に最も多く起こるので、はちみつは絶対に与えてはいけません

はちみつにボツリヌス菌がいるの?ボツリヌス症の原因は?


ボツリヌス菌の芽胞は、大人が食べても害などの影響はありません。大人の方は安心して下さい。

しかし、1歳未満の乳児ですと、ミルクや母乳などの栄養価の高い食事をとることと、腸の自浄作用が未熟で腸内環境も整っていないことから、ボツリヌス菌の芽胞が腸内で増殖してしまうのです。そのためボツリヌス症と呼ばれる症状を引き起こしてしまいます。

はちみつの他にも、コーンシロップや黒糖にもボツリヌス菌の芽胞が紛れ込んでいる可能性があるので与えないようにしましょう。

乳児ボツリヌス症の症状と治療法


ボツリヌス症になった乳児の9割が、初期症状として便秘を起こします。乳児はボツリヌス症になったことを伝えられないので、以下のようなものを観察して下さい。

  • 母乳やミルクを飲む力が弱くなる
  • 泣き声が小さくなる(または泣かない)
  • 顔が無表情になる
  • 体の筋肉が弛緩する(手足や頭が支えられない)

ボツリヌス症での死亡例は国内で1件あるものの致死率は1%未満で、主に対症療法で経過をみることが多く、最近では抗体を投与する治療も行うそうです。

ボツリヌス症に関しては、完全に予防が大切で、乳児にはちみつ、コーンシロップや黒糖を絶対に与えてはいけません

ボツリヌス菌による食中毒


ボツリヌス菌による食中毒は、最悪の場合は死を招くほど強力です。

もしボツリヌス菌による食中毒が発生した場合には、食品衛生法に基づいた届け出を行うことが義務付けられています

ボツリヌス菌は、自然界の土壌または海など泥砂の中に分布しています。食中毒の原因になる細菌では珍しく、熱に強いという特徴をもっています。

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ボツリヌス菌による食中毒は何を食べると起こる?


はちみつに含まれるボツリヌス菌の芽胞は乳児の感染症であって、ボツリヌス菌による食中毒とは別物と思って下さい。

ボツリヌス菌は自然界の土壌に存在するのですが、嫌気性菌(けんきせいきん)と呼ばれる菌で、酸素がない環境で発育します。

そのためボツリヌス菌による食中毒の原因食材は、とくに自家製の瓶詰、缶詰など滅菌処理が不十分だったりすることが原因になります。

過去の事故例では、北海道や東北地方の真空パック「いずし」、熊本の真空パック「からしレンコン」などがありました。

ボツリヌス菌食中毒の予防法


ボツリヌス菌の芽胞は土壌に広く分布しているため、 食品原材料の汚染防止は困難です。これが理由で、はちみつ、コーンシロップや黒糖にも入ってしまっているのです。

ボツリヌス菌食中毒の予防には、食品中での菌の増殖を抑えることが重要です。嫌気性菌なので密閉された物の中でも増殖してしまいます。

  • 缶詰や瓶詰めなどレトルト食品の製造時に120度で4分間以上の加熱をしっかり行うことが必要です。
  • 家庭で缶詰や瓶詰などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しましょう。 保存はマイナス18度以下で冷凍しましょう。
  • 食中毒の直接の原因であるボツリヌス毒素は、80度で30分間(100度なら数分以上)の加熱で失活するので、製造時だけでなく食べる前にも加熱しましょう。

たけのこの瓶詰め方法(保存料は不要)1年保存されたものでも殺菌&脱気がしっかり行われていれば、水が濁らないのです!

さいごに


悪気はなくとも無知は怖いことだなと感じました、せっかくなので1歳未満の乳児に食べさせてはいけないもの一覧です。この機会に再確認しましょう。

  • はちみつ、コーンシロップ、黒糖
  • これは今回の記事でまとめた、ボツリヌス菌の芽胞によるボツリヌス症です。

  • 生もの
  • 卵、魚、肉などの生物は寄生虫や雑菌があるので乳児には危険です。

  • 牛乳
  • 牛乳のタンパク質は乳児の内臓に負担をかけてしまうのでいけません(アレルギーの心配も有り)。

  • ナッツ類
  • 消費者庁では3歳ごろまでは子どもにナッツ類を与えないよう呼びかけています。窒息の危険や気管支に入り肺炎を起こす可能性があります。

  • カフェイン
  • 具体的には、コーヒーや紅茶、緑茶にも含まれています。消化するのに時間がかかり、内臓の負担になります。

  • 加工食品
  • 具体的には、ソーセージやハム、ベーコンなど。脂肪分が多く塩分も多いため、内臓の負担になります。

  • ミネラルウォーター(硬水)
  • ミネラル成分が多いため、胃や腸、肝臓に負担になります。水と混ぜるミルクを作る時に注意しましょう。

ボツリヌス症とボツリヌス菌による食中毒は別物と認識して下さい。

ボツリヌス菌による食中毒は、数年に1度ほど事例がある程度なのですが、やはり瓶詰や缶詰、レトルトのパック詰めが原因になっていることがほとんどです。

ボツリヌス菌による食中毒になってしまうと、確実にニュースや新聞で報道されてしまうので、予防法をもう一度確認しましょう。
食中毒や食あたりに関するまとめ

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