夏になると食べ物が悪くなるのが早く、食中毒や食あたりに気を付けないといけない季節ですね。
みなさんは食べたあとにお腹の調子が悪くなったり痛くなった時はどのように表現しますか?きっとこうだと思います。
「お腹の調子が悪いし痛い、食あたりかも?」
普段の私たちは「食あたり」を使うことの方が多く、「食中毒」とは表現しないことの方がほとんどなので気になって調べてみました。
今回は「食中毒」と「食あたり」の違いについてみていきましょう。
食あたりの報道を見ない
「食あたり」のニュースなどの報道を見ないと思いませんか?「食中毒」の報道ばかりな気がします。
「今日、愛知県の◯◯町の◇◇小学校で200人ほどの食あたりが起こり、児童83人が搬送されました」
このような報道で「食あたり」では違和感があり、使わないですよね、「食中毒」に置き換えると違和感がなくなるかと思います。
公式、非公式な表現のような感じもしますね、私たちでいえば、プライベートで普段の日常会話と会社での敬語を含めた言葉は違いますよね?
このような違いも感じますが、もう少し違う角度からみていきましょう。
症状の強さ?
食中毒と食あたり、どちらが症状が深刻な感じだと思いますか?
ほぼ全員が「食中毒」と答えると思います、「食あたり」はちょっと軽くみられてる感じはしますよね。
- 会社の欠席理由を例にしてみましょう。忙しい時期に、欠席の連絡があったとします。

おはようございます。食中毒になってしまい、申し訳ないのですが本日は欠席させて下さい

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「食中毒」と表現すると、医者に既に診断されたかのような感じがしますよね。
「食あたり」だと、原因はわからないけどお腹の調子が悪い、まだ症状を特定できてない感じがしますね。
では、医者は「食中毒と食あたり」をどのように使うかみていきましょう。
食中毒が医学用語、食あたりは医学用語に無い
食中毒の「中」とは、「あたる」の意味であり。「食中毒=食べ物の毒にあたること」といえますが、医学的には食中毒が正解で、食あたりは医学用語にはありません。
医者も当然のように「食あたり」という単語は使います。医学用語ではカルテの記述などでは「食中毒」を使うようですね。
ただ、私たちが病院で診断を受ける場合なら、いきなり「食中毒」と伝えるより、まずは「食あたり」とぼやかして伝えた方がいいかもしれませんね。
症状はプロである医師におまかせすればいいのですから。
食中毒と食あたりの違いまとめ
食中毒と食あたりは意味的には違いがありませんでした。
「食中毒」は医学用語にも有り、報道でも使用される、公式のような伝え方で、「食あたり」は私たちが一般的に使う言葉で、腹痛の表現方法のようなものだと思ってもらえばいいかと思います。
また、意味も同じであり症状の強弱を区別するものでもありません。どうしても「食中毒」の方が強く深刻な症状のように聞こえるのは、私たちの日頃からの言葉のイメージです。
食中毒と食あたりの違いには定義はないので、状況によって上手に使い分けましょう。
食中毒や食あたりに関するまとめ