この数年ぐらいでよく耳にするようになったアニサキス、少し前にも芸能人がアニサキスで話題になっていたのでご存じかもしれません。

アニサキスは、主に魚介類に寄生している寄生虫の一種のことで、ここ10年でアニサキスによる食中毒は20倍になっているそうです。耳にする機会が増えたのも頷けますね。特に多いのは9月~10月になるそうです。

まだまだ馴染みの少ないアニサキスですが、とても怖い食中毒なので、どんな魚介類に注意すべきか、症状や治療法、防ぐ方法などについて詳しくまとめてみました。

スポンサードリンク

寄生虫による食中毒


食中毒を引き起こしてしまう主な原因といえば、カンピロバクター菌やサルモネラ菌などの細菌、ノロウイルスで有名なウイルスそしてアニサキスなどの寄生虫と、大きく分けるとこの3種類になります。

冒頭でも少し触れましたが、アニサキスは魚介類に寄生している寄生虫です。食中毒を引き起こすのはそのアニサキスの幼虫です。

アニサキスの幼虫は長さ2~3cm、幅1mmほどの糸くずのような見た目で、よく見れば肉眼でも確認することもできます。

では、アニサキスがどのような魚介類に多いかみていきましょう。

アニサキスに注意しなければいけない魚介類


私達日本人は魚が大好きで口にする機会も多いと思います。年間のアニサキスによる食中毒の患者数はアメリカの100倍にものぼり、世界的にみても断トツで日本が一番アニサキスの食中毒を引き起こしています。

アニサキスに気を付けたい魚介類です。

サバ、サンマ、イワシ、アジ、サケ、カツオ、イカ、ニシン、タラ、太刀魚、アナゴ

このあたりの魚介類にはアニサキスはかなり高い確率で寄生しており、当たり前のようにいると思ったほうがいいです。

アニサキスによる食中毒の症状


私の友人は夜中に腹痛が起きて、あまりの痛さに救急車を呼び、診断の結果がアニサキスによる食中毒でした。

痛さで寝れないどころか救急車を呼ぶぐらいの痛みだったそうです。夕方にしめ鯖を食べたのでそれが原因だったそうです。

主な症状をみてみましょう、食後から早ければ2時間後から8時間後には症状が突然襲ってきます。

  • 激しい腹痛
  • 吐き気や嘔吐
  • 吐血することもある

食中毒には珍しく下痢の症状はみられません、ただ腹痛は尋常ではない痛み(アニサキスが胃を内側から噛みつく)を伴います。

また人によっては、発疹やかゆみの症状がでることもあり、アレルギー反応だと考えられています。サバアレルギーと自覚していても、実はアニサキスアレルギーだったという事もあるそうです。

アニサキスアレルギーの方は(自覚している人などいないと思いますが)アナフィラキシーショック症状を起こし、意識喪失や呼吸困難に陥り命の危険もあるようです。

スポンサードリンク

アニサキスによる食中毒の治療方法


残念ながら、アニサキスに対しては薬などで撃退することができません、消化器官の胃の中でも3日ほど生き延びるぐらいなので方法は、内視鏡でつまみ出すしかありません。

魚介類を食べて、お腹が痛くなった時は消化器内科専門の医院か、内視鏡専門医や消化器外科医のいる総合病院の受診が一番望ましいです。

尋常ではない腹痛に耐えられることができれば、2日~4日ほどでアニサキスは胃酸によって死滅します、おすすめはしませんが。

アニサキスによる食中毒の予防


アニサキスによる食中毒の予防は実はとても簡単で、魚の生食をしないことです。

でも、日本人にとっては簡単ではないですよね。私もお刺身やお寿司が大好きなのでわかります。

確実な予防は加熱か冷凍することです。アニサキスは火に弱いので焼いてしまえば全て死滅します。

また冷凍であれば、厚生労働省の基準ではマイナス20度以下で24時間、保健所指導ではマイナス20度以下で48時間以上で死滅します。

どうしてもお刺身やお寿司など生食をするのであれば

  • 鮮度にこだわる
  • アニサキスのいる魚を知る

鮮度には理由があるのです。

鮮度にこだわる理由


魚を生食するというと、刺し身でしょうか、魚の内臓を生で食べる人はいませんよね?

アニサキスは基本的には魚の内臓にいます、水揚げ直後であれば内臓を処理すれば、私達が生で食べる身の部分にはアニサキスはいないのです。

ですが、水揚げ後から時間が経つと内臓の温度が上がり、アニサキスは冷たい場所を求めて、身の中に移動してしまうのです。

そうなってしまうと私達が食べる身の部分にもアニサキスが入り込んで危険な状態になってしまいます。

魚を扱う料理人さんは、魚を仕入れるとまず内臓を抜き取ります。鮮度の劣化を防ぐのも目的ですが、アニサキスなどの寄生虫の侵入を防ぐ目的でもあるのです。

良いお寿司屋さんを想像してみて下さい。カウンターの前にネタが身だけ塊のような状態で置いてあり、魚がまるまる置いてあることは無いと思います。

釣りをする人も内臓をすぐ取りのぞこう


実はアニサキスの食中毒の例では、釣った魚やイカを食べて引き起こすことが多いのです。

原因は調理方法や鮮度になります、釣った魚を食べること前提で釣りをするのであれば、釣った直後に内臓は取り除き、氷を敷き詰めたクーラーボックスに入れて管理しましょう。

イカで多いのは、イカの塩辛をご家庭で作って食中毒になるケースです。塩漬けや酢漬けにしてもアニサキスは死滅しませんので一度冷凍し、時間を置いてから再び解凍を行い、それから調理を行いましょう。

まとめ


アニサキスという寄生虫は魚介類に寄生していますので、私たちは魚介類を食べることによって起こる食中毒になります。
私達日本人の魚の生食は文化でもあるので、予防のために断つことは難しく悩ましい問題ですね。

どうしてもアニサキスのいる魚を生で食べたいのであれば鮮度にこだわりましょう。

最近の冷蔵庫は一度冷凍しても解凍室に入れれば、冷凍したとは思えないほどに技術は進んでいます。アニサキスのいる魚を刺し身で食べたいときは一度冷凍をし、解凍後に調理することをおすすめします。

釣りをする方は、釣った直後に内臓の処理を行い、クーラーボックスなどで管理を行いましょう。

魚の生食で、食あたりと感じたらアニサキスを疑い消化器系の内科を受診しましょう。

魚介類で注意したい食中毒はアニサキスだけじゃありません、引き続き知っておきましょう。

スポンサードリンク