プール熱は、夏場に流行する夏風邪のひとつで、名前でもわかる通りプールに入ることでうつりやすい病気です。だからといってプールに入らなくても感染の危険は潜んでいます

プール熱は、医学用語では咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)と呼ばれます。プールによる感染が多いことからプール熱と呼ばれるようになったそうです。

患者の6割は5歳以下の子供ですが、大人にもうつり非常に感染力が高い特徴があります。

では、プール熱の原因や症状、感染経路をみていきましょう。

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プール熱の原因はアデノウイルス

原因となる病原体はアデノウイルスと呼ばれるウイルスによるものです。アデノウイルスは非常に種類が多く51種類あり、肺炎や胃腸炎もこのアデノウイルスが原因になります。

アデノウイルスの「アデノ」は「腺」という意味になり、アデノウイルスとは「喉の扁桃腺」から名付けられたそうです。

アデノウイルスは1年中みられるウイルスですが、プール熱は夏場に流行しプールの利用が多くなる7月~8月頃にピークを迎えます。最近ではプールの設備が整っているため冬でも流行することがあります。

アデノウイルスは種類が多いだけでなく、免疫がつきにくいウイルスです。そのため1つの型のアデノウイルスに感染しても、まだ感染していない他のアデノウイルスにかかり、何回もプール熱になってしまう可能性もあります。

プール熱の症状


医学用語で咽頭結膜熱と呼ばれる通り、主な症状は咽頭炎、結膜炎、発熱になります。ひとつひとつ解説していきます。

  • 咽頭炎(いんとうえん)
    咽頭とは喉(のど)を表し、正確には喉の奥の鼻から食道にに繋がる部分のことを咽頭とよびます。

    咽頭炎はその喉の奥がウイルスや細菌により炎症を起こしてしまうことになります。食べ物や飲み物を通すと痛みが出てしまいます。

  • 結膜炎(けつまくえん)
    結膜とはまぶたの内側と白眼の部分を覆っている膜(まく)のこと結膜とよびます。

    結膜炎はまぶたの内側にウイルスや細菌により炎症を起こしてしまうことになります。目が充血して目やにやかゆみなどの症状が表れます。

  • 発熱は39度以上の高熱が3日~5日以上続き、高熱のため体力が激しく消耗してしまいます。

この他にも、腹痛、下痢や嘔吐などの症状も表れることもあります。赤ちゃんですと、結膜炎にならないことも多いそうです。

アデノウイルスの感染経路


感染経路は名前の通りプールが多いのですが、細かくみてみると。

  • 咳、くしゃみなどの飛沫感染
  • 涙、鼻水などの接触感染

プールはこれらの原因が全て含んでいるので、やはり感染経路になってしまうことが多いようです。

また、プールからあがった後のタオルを共有して集団感染を引き起こした例もあります。

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プール熱の潜伏期間

プール熱の潜伏期間は、およそ5~7日です。
潜伏期間とは、体内にウイルスは入ってしまっているが、症状はまだ表れていない、発症までの準備期間のようなものです。

この潜伏期間中も他人に感染してしまうため、知らない間に感染が拡大してしまう怖い特徴があります。

プール熱の治療法

アデノウイルスに対する特効薬や抗生物質は残念ながら存在しませんので、発熱やのどの痛みなどの症状を和らげる対症療法を行いながら、安静にするのがプール熱の最善の治療法になります。

喉の痛みで食事ができない場合はプリンやゼリー、おかゆ、麺類などの飲み込みやすいものがいいでしょう。

また、発熱やのどの痛みが脱水症状を引き起こす恐れがあるので、しっかりと水分補給を意識しましょう。

安静にしていれば、発熱は1週間ほどで治まります。

ですが、症状が消えてもその後2週間くらいは唾液や便のなかにアデノウイルスがいるため感染の危険は消えていません。ここでプールに入ってしまうと、他人にうつす可能性があるので回復後の2週間はプールは控えるといいでしょう。

プール熱は学校保健安全法で回復しても2日欠席


学校保健安全法により、プール熱にかかった場合は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」保育園や幼稚園、学校を休まなければいけません。

症状が回復しても、2日は欠席がルールとして義務付けられているのですね。
学校保健安全法とは、学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るための法律です。

ちなみにインフルエンザも熱が下がってから2日間の欠席がルールで義務付けられています。

プール熱の予防法は

プール熱を予防するためには、プールの前後にシャワーをしっかり浴び、プール後に手洗いやうがいを徹底することが大切です。また、タオルや水泳用品(水中メガネなど)の貸し借りをしないように注意しましょう。

お子さんが感染した場合には、看病しているご自身にもうつる可能性があります。家族全員が感染しないようにタオルや洗面器の共有を避け、衣服やシーツも別で洗濯を行いましょう。

まとめ

  • プール熱は医学用語では、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)プールによる感染が多いことからプール熱と呼ばれるようになった
  • 原因はアデノウイルス
    免疫がつきにくく、何回もかかる可能性がある
  • プール熱の症状は主に、咽頭炎と結膜炎39度以上の高熱
  • 感染経路は風邪と同じで咳、くしゃみなどの飛沫感染。涙、鼻水などの接触感染。プール用具やタオルの共有は感染のもとになってしまうので注意
  • プール熱の潜伏期間は5~7日、症状は出て無くても感染させてしまう
  • プール熱の治療法に特効薬などは無く、対症療法がメイン
  • プール熱は学校保健安全法で2日は欠席が義務
  • 症状が回復しても体内にウイルスは残っているため、2週間はプールを控える
  • プール熱の予防法はプールの前後にシャワーとプール後に手洗いやうがいの徹底

子供たちの衛生意識を高めるためにも、保護者の方たちが、「帰ったら手洗いうがい。プール後の手洗いうがい。水泳用具の貸し借りはしない」などと注意することが必要になってきます。

子供たちが夏のプールや水遊びを楽しめるように保護者の方たちも子供たちをサポートしてあげ、夏を家族で楽しみましょう。

プール熱(咽頭結膜熱)に感染したときのまとめ

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